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日本酒の会 sake nagoya 「定例会」の報告

日時:2014年11月21日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:「燗酒」
参加者:52名

 

今回のお酒(順不同)
銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
把握する
銘柄取扱店舗
参加者のコメント
浦霞
本醸造 辛口
- ・ 65%
佐浦
(宮城県)
2,376
(1.8L)
知多繁、吉田屋
ごく薄い黄金色の酒色。燗:微かな熟成感がある。麹の香りがあり、甘味、酸味のバランスがよい。旨味もあり、ふんわりとソフトな印象。最後は辛味で切れる。やや甘味にべとつきを感じるかも。 12
萩乃露
特別純米 十水仕込 雨垂れ石を穿つ
山田錦/吟吹雪 ・ 60%
福井弥平商店
(滋賀県)
2,916
(1.8L)
酒泉洞堀一、オオタケ
薄い黄金色の酒色。燗:甘い麹の香りや香ばしい香りがある。密度感のある甘味や個性的なたっぷりした旨味がある。飲みごたえがあり、だれることなく、しっかりまとまる。 2
くどき上手
辛口純吟
雄町 ・ 50%
亀の井酒造
(山形県)
3,240
(1.8L)
吉田屋
ごく薄い黄金色の酒色。燗:フルーティな香りがある。甘味、酸味のバランスが良い。アルコール感が強く、ピリピリしたところがある。コクはあまり感じられない。やや燗には不向きかも。 9
菊姫
純米酒 先一杯
山田錦 ・65%
菊姫
(石川県)
2,592
(1.8L)
吉田屋、秋貞、リカーワールド21シバタほか
黄金色の酒色。燗:熟成感があり、香ばしい香りがある。ほどよい甘味と酸味があり、しっかりした旨味も感じられる。辛味とコクがバランスをとりながら切れていく。 7
泉川
吟醸酒
五百万石 ・ 55%
廣木酒蔵
(福島県)
1,944
(1.8L)
調査中
ごく薄い黄金色の酒色。燗:フルーティな香りがある。優しい甘味、酸味がある。旨味は少なめで後味も程よい。キリッとした辛口のスイスイいけるタイプ。 4
上喜元
純米吟醸 超辛 完全発酵
五百万石 ・ 50%
酒田酒造
(山形県)
3,024
(1.8L)
酒泉洞堀一、 吉田屋、 あさい商店ほか ごく薄い黄金色の酒色。燗:米の香りや麹の香りがある。甘味は少なく淡麗できれい。すっきりして軽いが、ややすっきりしすぎているかも。食中酒としてスイスイ飲めるタイプ。最後の切れも魅力的。 11
花泉
辛口 本醸造
- ・ 65%
花泉酒造
(福島県)
2,336
(1.8L)
知多繁 ごく薄い黄金色の酒色。燗:ややアルコール感が表にでるが、かすかに花の香りやニッキの香りがある。甘味、酸味とも少なく、バランスが良くシャープですっきりしている。最後は苦味を纏いながら消えていく。 1
越乃景虎
本醸造 超辛口
五百万石 ・ 55%
諸橋酒造
(新潟県)
2,181
(1.8L)
吉田屋、秋貞 ほぼ透明な酒色。燗:少し熟成感がある。甘味はややべたつくが少なくシャープ。旨味は微かで細く、食中酒に向いている。最後はきれいに切れていく。 10
七賢
純米ひやおろし
ひとごこち ・ 70%
山梨銘醸
(山梨県)
2,592
(1.8L)
調査中 ごく薄い黄金色の酒色。燗:フルーティな香りがあり、酸味がやや際立つ辛口である。苦味や渋味がコクを形づくり、最後は旨味の余韻を残しながら切れる。 8
賀茂金秀
純米大吟醸
千本錦 ・ 40%
金光酒造
(広島県)
5,400
(1.8L)
森正商店 ごく薄い黄金色の酒色。少し粘性がある。もろみの香りやさわやかな果実香があり、炭酸感がフレッシュさを盛り上げる。ポン菓子のような甘味と控えめな酸味が感じられ、アルコール感などの辛みが味を引き締める。 1
安芸虎
純米ひやおろし
千本錦 ・ 60%
有光酒造場
(高知県)
3,039
(1.8L)
あさい商店 ごく薄い黄金色の酒色。燗:フルーティな香りや木の香りがある。甘味、酸味とも程よく旨味もあるが、燗酒としてはやや重めか。最後は渋味を感じさせながらゆっくり消えていく。 3
清泉
特別純米酒
- ・ 55%
久須美酒造
(新潟県)
2,777
(1.8L)
知多繁、 酒の中島屋、三祐 ほぼ透明な酒色。燗:少し熟成香やニッキの香りがある。甘味が少なく軽くスッキリしているが、旨味もバランスよく感じられる。最後は辛味を伴いながら消えていく。 5
美濃天狗
純米吟醸ひやおろし
あさひの夢米 ・ 55%
林酒造
(岐阜県)
3,024
(1.8L))
中島屋 ごく薄い黄金色。燗:熟成香や香ばしい香りがある。入り口はスッキリしているが、そのあとべたつかない甘味を感じるあっさりした飲み口。ややまとまりに欠ける印象かも。 6

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

燗酒の会、お楽しみいただけたでしょうか。燗に向く酒、向かない酒。採点表を見ていて人それぞれ気付かれたことも多かったように感じました。
今回は、デキャンターを湯煎して燗をつけましたが、先日、錫のちろりと磁器の徳利で同じ酒に燗をつける機会を得ました。何となく味は変わらない、若しくは錫の方が美味しくなるような気がしますが、答えは磁器でした。並べて比べてみないと分からない程度の僅かな差なのですが、まろやかさというか柔らかさは磁器の方が勝っていました。
磁器は錫に比べて熱の伝導が悪く、燗をつけるのに時間がかかることになります。忙しい現代には不向きなのですが、家人が寝静まった夜、丁寧に燗をつけた徳利を傾け、お気に入りの酒器を使って独酌するのも、1年の終わりの近づいたこの時期にはよいことと思います。
さて、12月は恒例の大吟醸の会です。燗酒の世界から冷酒の世界へとフィールドは大きく転換し、ものさしを持ち替えないといけませんが、一年を締めくくる貴重な機会。大いに楽しんでほしいと思います。(T)



今月のテーマは「燗酒」。肴は、カニみそ豆腐からスタート。


鍋の前の方は、お酒の温度管理が大変です。


豊浜産、釣りサワラの刺身です。


燗酒にはおでんですね。


温度によってお酒は表情が変わります。評価も難しい・・・


カキフライです。タルタルソースとともに。


マナカツオの一夜干しです。


参加者から素敵な発表が。燗酒とともに心もポカポカです。


最後はカニとサワラの炊き込みごはんです。来月もよろしく!

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