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日本酒の会 sake nagoya 「定例会」の報告

日時:2015年4月17日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:「気になるお酒」
参加者:51名

 

今回のお酒(順不同)
銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
把握する
銘柄取扱店舗
参加者のコメント
町田酒造
特別純米55
美山錦 ・ 55%
町田酒造店
(群馬県)
2,808
(1.8L)
調査中
微発泡で梨の香りやパイナップルのような甘い香りがある。甘味を中心に据え、程よい酸味が心地良い。旨味はやや細めで苦味が味を引き締める。 10
雨後の月
純米吟醸 無濾過生原酒
山田錦 ・ 50%
相原酒造
(広島県)
3,888
(1.8L)
吉田屋、庄兼
桃を思わせる甘くフルーティな香りがある。ふくよかな甘味をベースに、苦味がアクセントを作る。その後たっぷりした旨味が口一杯に広がる。温度によってはやや重いかも。 9
ほしいずみ
辛口純米無濾過生原酒
国産米 ・ 60%
丸一酒造
(愛知県)
2,970
(1.8L)
秋貞、オオタケ、知多繁ほか
微発泡で、トロピカルフルーツの香りがあり、甘味や旨味が濃厚。しかし、最後はアルコール感や苦味で切れる。温度によってはやや飲み疲れることがあるかも。 12
眞澄
純米吟醸荒走り 搾りたて生原酒
ひとごこち、美山錦 ・ 55%
宮坂醸造
(長野県)
3,207
(1.8L)
市内主要百貨店 他
薄い黄金色の酒色。ミルキーな香りやマスカットを思わせるリッチな香りがある。たっぷりした甘味とバランスのとれた酸味がありフルーティ。最後はチョコレートを思わせる苦味を残して切れていく。 5
寫楽
純米酒
酒未来 ・60%
宮泉銘醸
(福島県)
2,800
(1.8L)
調査中
薄い黄金色の酒色。甘い香りやメロンの香りがある。たっぷりした甘味があり、苦味がそれに微かな陰影をつける。旨味もあるが、最後まで甘味が続く。温度によってはやや単調かも。 6
相模灘
特別本醸造 槽場詰め 生
美山錦 ・ 60%
久保田酒造
(神奈川県)
2,300
(1.8L)
徳丸商店 微かな発泡感がある。木の香りやバナナの香りがある。甘味と酸味のバランスのとれた入口のあと、強いアルコール感や苦味が感じられシャープ。すっきりした飲み口。 7
菊鷹
山廃本醸造 無濾過生酒
五百万石、夢錦、フクノハナ ・ 65%
藤市酒造
(愛知県)
2,700
(1.8L)
秋貞商店、 オオタケ、 酒正ほか 薄い黄金色の酒色。微かな発泡感とメロンやバナナの香りやミルキーな香りがある。先ず強めの甘味と爽やかな酸味が感じられ、その後しっかりした旨味が顔を出す。切れが良い。 8
東龍
特別純米酒
山田錦 ・ 55%
東春酒造
(愛知県)
3,400
(1.8L)
松坂屋名古屋店 ごく薄い黄金色の酒色。フルーティな甘い香りがある。少し粘性があり、甘味が強く、酸味は控えめだがバランスが良い。最後は苦味や辛味ですっきり切れる。 3
山間
やんま3号 特別純米酒 無濾過生原酒
国産米 ・ 60%
新潟第一酒造
(新潟県)
3,150
(1.8L)
調査中 ごく薄い黄金色の酒色。微かな発泡感があり、木のような香りがある。最初苦味が感じられ、強い甘味、酸味と移り変わる。やや粗さが気になるが、バランスが良い。 1
屋守
純米荒走り直汲み無調整生
八反錦 ・ 50%/55%
豊島屋酒造
(東京都)
3,010
(1.8L)
丸内酒食品 ごく薄い黄金色の酒色。少し発泡感がある。甘いメロンの香りや香辛料のニュアンスの香りがある。強い甘味があるが、程よい酸味やコクもあり、すっきりした印象。最後は苦味が引き締める。 4
磐城寿
本醸造
国産酒造好適米 ・ 65%
鈴木酒造店長井蔵
(山形県)
2,057
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋ほか 微かにシロップの香りやバナナの香りがある。さらっとした仄かな甘味とバランスのとれた酸味があり、軽い飲み口が魅力。最後はきれいに引いていく。 11
香露
特別本醸造
国産米 ・ 58%
熊本県酒造研究所
(熊本県)
2,657
(1.8L))
調査中 ごく薄い黄金色の酒色。やや熟成感があり、落ち着いた味わい。ややアルコール感が表に現れ、すっきりしている。最後は微かな苦味を残しながら切れていく。やや粗さが気になるかも。 2

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

「気になるお酒」お楽しみいただけたでしょうか。
さて、先日、酒文化研究所代表の狩野卓也氏の「和食にはなかった食中酒という概念」という記事を読んだ。記事では、田崎氏の「和食では宴会も終わりになった頃、そろそろお食事になさいますかと聞かれ、その後ご飯、漬物などが出てくる。理論上はここからが食事で、そこまでは前菜とアペリティフです」という発言を引用する。その上で、私見として家庭の伝統的な晩酌でも、お酒を終えてからご飯ということはよくあることとで、こうなった理由は、洋食の味は、油脂分と塩分から構成されるのに対して、和食はうま味成分と塩味から構成される。そして、うま味にはほのかな甘味が含まれるため、ほのかな甘味のある日本酒とご飯はトレードオフの関係にあり、日本酒を飲んでいる間は「ご飯」は登場しないと述べている。
一方、洋食におけるワインの位置は、日本の食卓の醤油、つまり料理の最後に好みで加えるソースのようなもので、ワイン自体が美味しいということより、料理との相性が大切で、ソムリエの世界では、料理を引き立てる要素の有無が大切で、ワイン単体で飲みやすいとか美味しいということは評価に値しないようであると言う。
居酒屋でも、自宅でもチョコチョコと食べて飲む、つまり、「前菜とアペリティフ」して日本酒を楽しむ私としては、海外での外国人の食事風景やコース料理を食べながらワインを飲むことに何か違和感を感じてきた。近頃、日本酒の世界では「食中酒を目指してお酒を造る」という話をよく聞く。先程の話は、更に醤油を選ぶのに香りや甘辛は気にしても、美味しいはあまり考えないと続く。食中酒というと、自分は「つまむ」のではなく「食べる」ような気がして何か日頃の飲み方と比べて妙な感じに囚われる。昨今の何処と造り手も言う「食中酒を目指す」という言葉に、違和感を感じているのが私だけであることを望みたい。
さて次回は、「雄町のお酒」。さて、雄町を使ったお酒の特色がわかるだろうか。お楽しみに。(T)



今月のテーマは「気になるお酒」。肴は辛子明太子からスタートです。


今回のラインナップは、何故か生酒が多いですね。


ウニ!しかも棹ごと!なんて贅沢なんでしょう。


鶏海苔巻磯部揚げ。これも旨い。


今日も新人さんが参加してくれました。


マナカツオの一夜干しです。


明宝ハムのハムカツです。


気になるお酒は写真に残して・・・。


最後は「あおさのり」の茶漬け。香りがたまりません。来月もよろしく!

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