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日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告

日時:2015年10月17日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:「ひやおろし」
参加者:48名

 

今回のお酒(順不同)

銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
把握する
銘柄取扱店舗
参加者のコメント
町田酒造
特別純米 秋あがり
五百万石 ・ 55%
町田酒造店
(群馬県)
2,808
(1.8L)
調査中 ごく薄い黄金色の酒色。少し発泡感がある。パイナップルを思わせるフルーティな香りと心地よい甘味、爽やかな酸味があり完熟果実を思わせる。旨味もたっぷりで生原酒の印象。 11
黒龍
吟醸ひやおろし
五百万石 ・ 55%
黒龍酒造
(福井県)
3,024
(1.8L)
森正、シバタ、知多繁、きまた他 ごく薄い黄金色の酒色。フルーティな香りがある。強い甘味とバランスの良い酸味がある。濃厚な味わいだが、後半には辛味や苦味がせり上がり引き締める。旨味も強く余韻が長い。 10
男山
特別純米ひやおろし
吟ぎんが、美山錦、五百万石 ・ 60%
木綿屋男山本家
(北海道)
2,808
(1.8L)
調査中 ごく薄い黄金色の酒色。木の様な香りがある。甘味と爽やかな酸味のバランスが良く、味はあっさりして軽い。やや物足りなさを感じるかも。 12
廣戸川
純米 秋あがり
夢の香 ・ 65%
松崎酒造店
(徳島県)
2,592
(1.8L)
調査中 ごく薄い黄金色の酒色。アルコール感が強く、わずかな熟成感と洋梨の香りが感じられる。程よい甘味と少し控えめな酸味がバランス良い。旨味が心地良く苦味を伴う厚みのある余韻が続く。 3
戦勝政宗
特別純米ひやおろし
ひとめぼれ ・ 55%
仙台伊澤家 勝山酒造
(宮城県)
3,240
(1.8L)
調査中 ごく薄い黄金色の酒色。木の様な香りがある。先ず辛味が感じられ、後から柔らかい甘味が感じられる。酸は少な目ながらバランスが良く、軽めで柔らかな酒質。最後は渋みを残しながら引いていく。 6
志太泉
純米原酒 ひやおろし
山田錦 ・ 60%
志太泉酒造
(静岡県)
2,916
(1.8L)
秋貞商店、久田酒店 薄い黄金色の酒色。少し発泡感がある。洋梨やバナナの香りがある。柔らかな甘味と低目の酸味でまろやかな飲み口。あっさりした旨味があり、最後は苦味で締めくくる。 4
芳水
熟成生詰純米酒 冷卸
雄町 ・ 60%
芳水酒造
(徳島県)
2,592
(1.8L)
酒のつぼい、吉田屋、酒の中島屋 ごく薄い黄金色の酒色。粘性があり熟成感を感じる。切れのいい甘味とバランスの良い酸味を感じる。アタックは弱いが中盤から辛みや苦味が顔を出す。奥行のある旨味があり、余韻は長い。 8
芳水
熟成生詰純米酒 冷卸
山田錦 ・ 60%
芳水酒造
(徳島県)
2,592
(1.8L)
酒のつぼい、吉田屋、酒の中島屋 ごく薄い黄金色の酒色。香りは低く、程よい熟成感がある。熟成による甘味とやや高めの酸味があり、中盤辛味や苦味を感じる。適度の旨味で余韻は長め。やや重い印象を受けるかも。 7
萩乃露
純米吟醸 ひやおろし
山田錦/吟吹雪 ・ 55%/60%
福井弥平商店
(滋賀県)
2,916
(1.8L)
酒泉洞堀一、オオタケ、知多繁 ごく薄い黄金色の酒色。熟成感があり乳製品を思わせる香りがある。甘味、酸味のバランスはよいが、やや酸味に重さを感じる。旨味たっぷりで辛味が強い。 5
山和
純米吟醸ひやおろし
美山錦 ・ 50%
山和酒造店
(宮城県)
3,240
(1.8L)
酒泉洞堀一 ほぼ透明な酒色。僅かにミルクのニュアンスの香りがある。最初は優しく甘味は少なめだが、見合った酸味がありすっきりとしてバランスが良い。後半から苦みが顔を出し、穏やかに終了する。 9
五橋
純米ひやおろし
山田錦、日本晴 ・ 60%
酒井酒造
(山口県)
2,700
(1.8L)
調査中 ごく薄い黄金色の酒色。微かにフルーツ様に香りがある。微かな甘味とほどよい酸味、旨味がありバランスが良い。滑らかで柔らかい飲み口。軽やかで最後はすっきり切れていく。 2
篠峯
秋晴 純米山田錦
山田錦 ・ 60%/70%
千代酒造
(奈良県)
2,808
(1.8L))
知多繁、富屋酒店 ごく薄い黄金色の酒色。アルコール感が強く微かにフルーツ様の香りがある。甘味は少なくすっきりした酸があり辛い。味は軽めで後半苦味がせり上がる。さっぱりした飲み口で切れがよい。 1

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

そろそろ木枯らしの吹く季節となった。ひやおろしの会お楽しみいただけただろうか。
10月は、1日が日本酒の日であるとともに、新しい酒造年度が始まり各社とも酒造りが本格化するため、新酒ができるまでの日本酒関連行事としては最後の時期となる。昨年まで「なごや美酒欄」「あいちの地酒を楽しむ会」として開催されていた二つの会が「あいち美酒欄」に一本化された。細部では幾つかの変更点があったのだが、変更点を云々するより、1~2週間の間に愛知県の日本酒をテーマとする会がほぼ同一の関係者の尽力により開催されるという不自然さが解消されたこと、又いいとこどりの内容になったことを喜びたい。
今回、この行事では少し注目していたことがあった。それは栄、新宿、伏見と新しいビジネススタイルの店、八咫(やた)を展開する山本将守氏の日本酒セミナーである。その中で氏は、西春の酒販店を継いだ経緯から語り起こし、前述の三店舗を開いた目的など、司会者とのトーク形式で日本酒の魅力を縦横に語ったが、印象に残ったのは、「一つ一つの日本酒の違いを楽しんでもらいたい」という言葉であった。
私ごとで恐縮だが、定例会で年間144種類、自宅では60種類ぐらいは飲んでいる。しかし、別に話題の日本酒を手に入れたいわけでもないし、財布に余裕があっても高いお酒を毎日飲みたい訳でもない。ましてや人と騒ぐことが好きなわけでもない。どこからか「アル中」という声も聞こえてくるが、香り、甘味、酸味、苦味、渋みなどそれぞの日本酒の違いを楽しむことが楽しいのである。
「日本酒津々浦々」を「47NEWS」で連載中の酒蛙氏は、趣味を「飲んだことのない酒を飲むこと」と記す。勿論、食物との取り合わせや仲間と楽しく飲むこともよいが、一つの絶品を楽しむのではなくそれぞれのアイテムの違いを楽しむこと。そんな楽しみ方もあることを講演では改めて示してもらえた。
とは言いながら、きき酒会のたびに間違いだらけの私としては、先ずは「違いのわかる男」にならなければいけないのだが…
さて、次回の定例会のテーマは燗酒。ここのところ急に寒くなってきた。皆さん体調に注意しながら第三金曜日を待とう。(T)

 


今月のテーマは「ひやおろし」。肴は鳥羽の釣りサワラのタタキからスタートです。


今月もたくさんの方が参加です。


牡蠣フライです。季節ですね。


サバ味噌です。これがまた旨い。


酒について熱く語る酒友たち。


最後は炊き込みご飯でした。来月もよろしく!

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