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日本酒の会 sake nagoya 「定例会」の報告

日時:2016年7月15日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:「ROCKな酒」
参加者:52名

 

今回のお酒(順不同)
銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
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価格
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銘柄取扱店舗
参加者のコメント
八海山
しぼりたて原酒 青ラベル 越後で候 生酒
国産米 ・ 60%
八海醸造
(新潟県)
2,560
(1.8L)
知多繁、 シバタ、 吉田屋ほか
薄い黄金色の酒色。華やかなフルーティな香り、微かな熟成香、稲わらのニュワンスの香りがある。濃い甘味を強いアルコール感が引き締める。苦味は抑制気味で芳醇な印象。しっかりした味でロックにも耐える。 10
玉川
Ice Breaker 純米吟醸無濾過生原酒
国産米 ・ 60%
木下酒造
(京都府)
3,148
(1.8L)
酒のきまた、 リカーワールド21シバタ
ほぼ透明な酒色。杉の香りと微かな熟成香がある。少し酸が高めだが、甘味とのバランスが絶妙。奥行や巾があり、力強いコクを感じる。氷負けしない厚みがあるが、やや重く感じる向きも。酸味好きに勧めたい。 7
陸奥八仙
夏どぶろっく 純米活性にごり酒
まっしぐら ・ 69%
八戸酒造
(青森県)
2,700
(1.8L)
酒泉洞堀一 、吉田屋
微発泡の濁り酒。青リンゴやマスカットを思わせる爽やかな香りがある。酸味があるが甘味も程々にあり、どっしりした味わい。甘味のあるヨーグルトの印象。酸味が唐揚げに良くあう。 12
蒼斗七星
特別純米65 うすにごり
佐香錦 ・ 65%
青砥酒造
(島根県)
2,808
(1.8L)
森正酒店
薄濁り。醪の香りと甘い香りがある。強い甘味としっかりした酸味があり、パワフル。濃淳でコクは深いが苦味は少ない。氷を入れると少し軽くなり飲みやすい。 8
若竹
特別純米生酒 鬼乙女 恋
誉富士 ・ 60%
大村屋酒造場
(静岡県)
2,862
(1.8L)
知多繁、名槌屋
ごく薄い黄金色の酒色。フルーティな香りがある。程よい甘味と酸味でバランスがよい。爽やかでやや辛い印象。氷を入れて冷やすと更にすっきり。僅かに酸っぱい香りが感じられるかも。 4
赤武
純米 夏霞
国産米 ・ 60%
赤武酒造
(岩手県)
2,808
(1.8L)
吉田屋 薄濁りで発泡感がある。穏やかなライチの香り、バナナのような香りがある。程よい甘味と爽やかな酸味があり、バランスが良い。後半には強い苦みが現われ、酸を伴いながら切れていく。エレガントですがすがしい印象。氷を入れ、薄くなるとすっきり感が強調される。 3
明鏡止水
酒門の会 推奨限定品
長野県産米 ・ 55%
大澤酒造
(長野県)
2,700
(1.8L)
酒主人、荒川酒店、サケハウスほか ほぼ透明な酒色。ふくよかなフルーツの香りがある。優しい甘味やふんわりした苦味がバランスよい。じんわりと米の旨味がせり上がり後半はさらりと消える。すっきりと軽やかな印象。氷は雅な良い味わいを、喉越し爽やかに切り替える。 6
美冨久
山廃純米原酒 I'm Sake Rock
国産米 ・ 70%
美冨久酒造
(滋賀県)
2,810
(1.8L)
オオタケ ごく薄い黄金色の酒色。醪の香りや木の様な香りがある。ピリッとしたアルコール感のあと、すっきりした酸味と控え目な甘味が現れる。後半には柔らかい苦みが立ち上がり続く。氷との相性のよいお酒である。 9
龍勢
特別純米生酒 涼風生生
八反錦 ・ 65%
藤井酒造
(広島県)
2,916
(1.8L)
調査中 ごく薄い黄金色の酒色。フルーティな香りや少し青くさい香りがある。落ち着いた甘味と程よい酸味がありバランスが良い。後半には苦味や渋味が登場するすっきりした端麗辛口。氷を入れると酸味が目立ち水っぽく感じる。 11
まんさくの花
吟醸原酒 かちわりまんさく
国産米 ・ 60%
日の丸醸造
(秋田県)
2,592
(1.8L)
吉田屋、酒のなかや、知多繁 ほぼ透明な酒色。仄かな甘味と最初から続く酸が感じられる。微かなニッキのような熟成香がアクセントを作る。氷がキレイな酒質と繊細さを強調する。 5
花泉
活性純米にごり酒
会津産米 ・ 65%
花泉酒造
(福島県)
2,880
(1.8L)
知多繁 濃い濁り酒。ミルキーな香り、米ぬかの香りがある。トロリとして、濃厚な甘みと程よい酸味、しっかりした旨味がある。後半苦味が、しっかりしたコクを感じさせながら甘い余韻が続き、どっしりした印象。氷を入れると甘味が落ち着き飲みやすい。 1
菊姫
にごり酒
山田錦 ・ -%
菊姫
(石川県)
2,160
(1.8L))
酒の中島屋、 吉田屋、 知多繁ほか 微かな炭酸感のあるきめ細かい濁り酒。少しミルキーな香りがある。上品な甘味と程よい酸味があり、後半にはグレープフルーツを思わせる苦味がある。思うほど濃厚ではなくさっぱりしており、乳飲料を思わせる。氷を入れると、夏らしいさっぱり感が行き過ぎる印象。 2

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

「ROCKな酒」お楽しみいただけたでしょうか。私自身は、夏はワイングラスに氷をぎっしりと入れ、飲むのが常なのですが、改めて氷を入れて飲むことには二つの違和感を感じます。
一つ目はお酒自体に厚みのある生原酒は良いのですが、夏用にさらりと軽く飲ませるために造ってあるお酒はどうしても薄くなり、杜氏さんの想定を崩してしまうような気がします。もっとも昔、ある蔵元さんにきつくて飲みにくいときは水を盃に一滴加えると良いと教えてもらったこともあります。杜氏さんの設計に変更を加えて飲むことも、新しい発見があり遊びとして良いことでしょう。。
二つ目は体温と冷たくひえたお酒との関係です。アルコールは体温と胃の内容物の温度が近づかないと吸収されません。このため、強く冷やして飲むと、口当たりが良くってついつい飲みすぎることになります。定例会で座っている内は良いのですが、駅まで歩いているうちに段々胃の中のものが正体を現わしてきて大変なことになった経験をされた方も多いと思います。
とは言え、毎日冷や飯、冷やし茶づけで過ごす私には何とも難しいところです。
さて次回は「夏の酒」。先日、酒販店さんの試飲会に参加したのですが、ここ数年、夏酒は度数を下げるだけでなく、味の設定や造り方をどの蔵も工夫してきています。古典的なお酒は古典的な味わい。現代を表現するお酒は、現代の味わいがあります。夏の酒というフィールドでどのようなバトルが繰り広げられるか楽しみです。(T)



今月のテーマは「ROCKな酒」。日本酒をオンザロックで楽しみます。


千葉の一本釣りのカツオタタキです。


京都のサザエ、エスカルゴバター。


元気にピース!オンザロックはいかがですか?


ごぞんじですか?かのうさんのレジ横には夏だけ金魚がいるんです。作り物だけどよくできてる。


こんな飲み方もたまにはいいですね。


鶏のから揚げ。


キビナゴの唐揚げ。


最後はイクラとわかめと紅藤ますの茶漬け。来月もよろしく!

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