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日本酒の会 sake nagoya 「定例会」の報告

日時:2016年12月16日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:「大吟醸」
参加者:52名

 

今回のお酒(順不同)
銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
把握する
銘柄取扱店舗
参加者のコメント
雪の茅舎
大吟醸 花朝月夕
山田錦 ・ 35%
齋彌酒造店
(秋田県)
10,800
(1.8L)
丸内酒食品、名槌屋
ほぼ透明な酒色。華やかなフルーティな香りが強い。肌理の細かい強い甘味があり、やわらかい。中盤からアルコール感や苦味がコクを形作る。甘味は強いものの比較的すっきりしており、心地よい余韻が続く。 11
桜吹雪
大吟醸
千本錦 ・ 40%
金光酒造
(広島県)
5,400
(1.8L)
調査中
微発泡で甘いパイナップルの香りがある。強い甘味があるが、ガス感とコクの強さで口当たりよく飲める。アルコール感も強く、メリハリがあるが、やや肌理の粗さを感じるかも。よく冷やして楽しみたい。 4
出羽桜
大吟醸酒 万禮 H25BY
山田錦 ・ 35%
出羽桜酒造
(山形県)
13,500
(1.8L)
あさい商店
薄い黄金色の酒色。華やかなリンゴの香りや花の香りがある。甘味は強いがまろやかで軽い。味もしっかり乗っているが、何処までも上品。やわらかな甘い余韻が広がる。 9
会津中将
純米大吟醸 特醸酒
山田錦 ・ 40%
鶴乃江酒造
(福島県)
10,800
(1.8L)
調査中
薄い黄金色の酒色。上品な梨の香りやリンゴの香りがある。甘味は強く旨味も乗っているが、もたつかずスッキリしている。エレガントに甘い余韻を残しながらきれいに引いていく。 10
蓬莱泉
純米大吟醸 吟 斗瓶取り生原酒
国産米 ・ 40%
関谷醸造
(愛知県)
13,600
(1.8L)
調査中
薄い黄金色の酒色。トロピカルフルーツやバナナの香りがある。強い甘味があるが、バランスよく酸味、旨味が配される。押しの苦味も軽やかで柔らかな酒質を楽しめる。 12
町田酒造
MAX大吟醸
山田錦 ・ 35%
町田酒造店
(群馬県)
5,400
(1.8L)
調査中 微かに濁りがある。甘味の強い華やかな味わいから始まり、中盤からは苦味が強く感じられ味を引き締める。最後はアルコールの辛味を感じさせながら甘味が鮮やかに引いていく。温度によってはやや甘味が強いかも。 6
志太泉
大吟醸
山田錦 ・ 40%
志太泉酒造
(静岡県)
7,560
(1.8L)
秋貞商店 薄い黄金色の酒色。ベリーのニュアンスの香りやフルーティな香りがある。穏やかな甘味とほどよい旨味があり、バランスがよい。きれいであっさりと消えていき軽やか。やや物足りないむきもあるかも。ゆったり楽しみたい。 6
赤武
純米大吟醸
国産米 ・ 40%
赤武酒造
(岩手県)
7,344
(1.8L)
酒泉洞堀一 薄い黄金色の酒色。フルーティな香りがある。最初は軽い口当たりで、ぽちゃっとした甘味と旨味を感じる。甘酸のバランスがよく、押し味もうまい。途中から強い苦味が登場し、前半と異なった印象。やや古書のニュアンスの香りを感じるかも。 5
龍力
大吟醸 米のささやき
山田錦 ・ 40%/50%
本田商店
(兵庫県)
5,400
(1.8L)
調査中 薄い黄金色の酒色。香りは控えめであっさり軽く、甘味、酸味のバランスがよい。旨味は細めできれがありシャープな印象。やや粗い部分を感じるかも。 8
日輪田
山廃純米大吟醸
雄町 ・ 45%
萩野酒造
(宮城県)
4,860
(1.8L)
久田酒店、酒泉洞堀一、酒のなかや 薄い黄金色の酒色。ごく僅かにリンゴの香りが感じられる。先ず柑橘類を思わせるきれいな酸が印象的で、その後細かな甘味が爽やかに感じられる。味わいはしっかりしているが雑味感なく消えていく。 1
寫楽
純米大吟醸
赤磐雄町 ・ 40%
宮泉銘醸
(福島県)
6,048
(1.8L)
調査中 薄い黄金色の酒色。微かにフルーティな香りやミルキーな香りがある。先ず穏やかな甘味が感じられる。軽い口当たりでバランスが良い。旨味も十分楽しめるが、全体としてはインパクトに欠けやや単調に感じるかも。 3
刈穂
大吟醸
国産米 ・ 45%
秋田清酒
(秋田県)
5,184
(1.8L))
調査中 薄い黄金色の酒色。フルーティな香りと熟成香がある。甘味が強く旨味もたっぷりだが、その一方で辛味も強く切れを感じさせ、甘味の余韻が続く。やや重いかも。 7

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

年末恒例の「大吟醸の酒」お楽しみいただけたでしょうか。
華やかな香り、肌理の細かい甘味、バランスの妙、雪が解けるような味の消え方、大吟醸には魅力が満載です。その一方で高精米により米の周りのたんぱく質を削り落としているためか、私にはよく似たタイプのものが多く、また単体で楽しむことを想定しているものが多いように感じました。
この点、近頃の食中酒重視の傾向や、マリアージュを考える点では大吟醸はやや蚊帳の外に置かれていることは否めません。
もう一点大吟醸には忘れていけない特色があります。それは高いこと。自分も試飲会に行くと恥ずかしげもなく「一番高いのをくれ!!」と言うオヤジの一人ですが、果たして大吟醸は本質的に価値が高いのか、普段飲めない・飲まないからありがたいのか、難しいところです。
もちろん、ペケなお酒はペケですが、優等生ばかりでなく劣等生やひねくれ者もいての日本酒の世界です。お酒のどこに魅力を見出し人に伝えていくことができるのか…そんなことを考えながら大吟醸のお酒をいただいていました。
さて、12月も下旬になり今年も残り少なくなってきました。
参加者の皆様にお世話になったことにお礼を申し上げるとともに、皆様にとって平成29年が、良い年であることをお祈りいたします。(T)



今月のテーマは「大吟醸」。肴は伊勢マグロのお刺身からスタート。


今日も新人さんです。日本酒の輪がどんどん広がってます


汲み上げ豆腐の湯豆腐です。


伊勢湾の鯛の酒蒸しです。


銘柄チェック。今日はどれがお好みでしたか?


最後は雑炊。来月もよろしく!

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