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日本酒の会 sake nagoya 「定例会」の報告

日時:2017年3月17日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:「燗酒」
参加者:52名

 

今回のお酒(順不同)
銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
把握する
銘柄取扱店舗
参加者のコメント
蓬莱泉
秀撰
国産米 ・ 65%
関谷醸造
(愛知県)
-
(1.8L)
森正商店、酒のきまた、シバタほか
燗:ほぼ透明な酒色。微かにフルーティな香りがある。甘味を中心に酸味、旨味、辛味がすっきりとバランスよく配される。中盤以降、苦味、渋味が顔を出し味を引き締める。柔らかでまろやかな印象。やや甘味に重さを感じる向きもあるかも。 13
一白水成
純米吟醸
山田錦 ・ 50%
福禄寿酒造
(秋田県)
3,498
(1.8L)
酒泉洞堀一
燗:ほぼ透明な酒色。微かにメロンやバナナの様な香りを感じる。最初はまろやかな印象だが、中盤、辛味や苦味のしっかりしたコクを感じる。甘味や酸味がバランスよく配される柔らかな飲み口。 6
菊姫
山廃純米「鶴の里」 25BY
山田錦 ・ 65%
菊姫合資
(石川県)
4,320
(1.8L)
調査中
燗:やや薄い黄金色の酒色。香ばしい熟成香があり、旨味と甘味を中心に程よい酸を感じる。色や香りの印象と異なりスッキリしており、キレを感じさせながら消えていく。 10
真稜
至 純米
国産米 ・ 60%
逸見酒造
(新潟県)
2,665
(1.8L)
調査中
燗:薄い黄金色の酒色。ミルキーな香りと木の香り、甘い香りがある。微かな甘味の後、シャープな辛味と苦みがしっかりしたコクを感じさせ、スッキリした印象。キレを感じるが旨味も十分。 1
加茂錦
紅桔梗ver.3 純米大吟醸生詰 27BY
山田錦/五百万石 ・ 50%
加茂錦酒造
(新潟県)
3,218
(1.8L)
酒泉洞堀一
燗:ごく薄い黄金色の酒色。僅かにフルーティな香り、米の香りを感じる。先ずコクと酸を伴う旨味が口一杯に広がり、後から僅かな甘味が感じられる。ふくよかで穏やかな印象。バランスが良く終盤の引きはあざやか。 2
松竹梅
上撰 蔵付き半兵衛酵母仕込
国産米 ・ -%
宝酒造
(京都府)
2,017
(1.8L)
各地の酒販店 燗:透明な酒色。最初はやや甘味が強いが中盤にはアクセントとなる酸や辛味も感じられバランスが良い。あっさりしているが、やや深みがないと感じるかも。 7
菊姫
山廃純米「鶴の里」 24BY
山田錦 ・ 65%
菊姫合資
(石川県)
4,320
(1.8L)
調査中 燗:黄金色の酒色。香ばしい熟成香や米の香りを感じる。たっぷりした旨味を中心として甘味や酸味を程よく感じる。辛味が強いためか重くならずキレと余韻を両立している。 9
菊正宗
上撰 本醸造 生酛辛口
国産米 ・ 70%
菊正宗酒造
(兵庫県)
2,017
(1.8L)
各地の酒販店 燗:透明な酒色。香りは低い。辛味や苦味が強いがふくらみを強く感じる。スッキリしてバランスが良く、キレもよい。正に日本酒という印象。 8
花巴
純米酒
国産米 ・ 70%
美吉野醸造
(奈良県)
2,592
(1.8L)
調査中 燗:薄い黄金色の酒色。ミルキーな香り、木の様な香りがある。力強い酸と甘味、まろやかな旨味があり、濃厚だが、雑味感はなくスッキリしている。旨味の余韻が長く続く。 11
九頭龍
純米
五百万石 ・ 65%
黒龍酒造
(福井県)
2,592
(1.8L)
森正商店、シバタ、知多繁ほか 燗:ごく薄い黄金色の酒色。木の香りやフルーティな香りがある。控えめな甘味、程よい辛味、酸味、旨味がバランスを取る。アルコール感もありキレを感じさせるさっぱりした優しい飲み口。 12
本金
純米吟醸 雄町
雄町 ・ 55%
酒ぬのや本金酒造
(長野県)
3,500
(1.8L)
調査中 燗:ほぼ透明な酒色。木の香りを感じる。甘味は少なめで爽やかな酸味とシャープな辛味、苦味を感じる。アルコール感が強くスッキリした印象。 5
唯々
純米吟醸 火入れ
吟吹雪 ・ 50%
竹内酒造
(滋賀県)
2,916
(1.8L)
オオタケ 燗:ほぼ透明な酒色。微かにフルーティな香り、米の香り、ミルキーな香りがある。強いアルコール感とともに優しい甘味、爽やかな酸味が感じられ、余韻が続く。やや味が多いかも。 4
久保田
紅壽 純米吟醸
新潟県産米 ・ 55%
朝日酒造
(新潟県)
3,575
(1.8L))
吉田屋、 知多繁、 秋貞酒店ほか 燗:ほぼ透明な酒色。微かに穀物の香りを感じる。最初は水の様な透明感があり、その後穏やかな酸味、辛味が登場する。最後は苦味を感じさせながらすばやく引いていく。淡く繊細な飲み口。 3

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

燗酒の会お楽しみいただけたでしょうか。
ところで、皆さんは「酒をいじめる」という言葉をご存知でしょうか。例えば、65度より更に温度を上げ、味がバラバラになる温度を探ること。これを酒をいじめるというような言い方をします。そしてその温度が高いと「しっかりした造り」がされてるというようなことを仲間内では言います。
温度でお酒の表情がどのように変わるのか、またどこまで幅広い温度で楽しめることを確認する実験としては成立しているのですが、さてそれが「しっかりした造り」なのか、つまりは高い技術力を確認する手掛かりになるのかは私にはわかりません。
日本酒の世界には、消費者には断片的にしか伝わってこない生産者の世界があります。このことは、わざわざ東京の滝野川で仕入れてきた『酒造製造技術』を読んでも、技術的なことはある程度わかるのですが、造る過程で「こうすればああなる」というところまでは書かれていません。
「しっかりした造り」とか「よい酒」とは何なのか。つまりは製造過程が製品にどのように反映されているかを理解することはかなりハードルが高いことだと痛感するところです。
さて、ここのところ北風が当たらない櫻華会館前の桜は見ごろを迎えています。まだまだ、朝は少し冷え込みますが、春は目まできています。
次は4月9日(日)に開催の名城公園でのお花見で会いしましょう。(T)



今月のテーマは「燗酒」。肴はホタルイカからスタート。


デキャンタは燗つけるのが大変。温度管理ヨロシク!


辛子明太子。旨いです。


かのう名物、マグロ中落ち。スプーンを持って、ホジホジ!


中落ちはB面(裏側)も楽しめます。


ベビーホタテの酒蒸し。菜の花を添えて。


手羽先のから揚げ。いいですねぇ。


楽しんでいただけましたか?


最後はお茶漬け。来月もよろしく!

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