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日本酒の会 sake nagoya 「定例会」の報告

日時:2024年2月16日(金)
場所:割烹 みどり(名古屋市中区栄三丁目)
テーマ:燗酒
参加者:26名

 

今回のお酒(順不同)
銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
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銘柄取扱店舗
参加者のコメント
七本鎗
木桶仕込み 木ノ環 生酛生原酒 2022出荷
滋賀県長浜産玉栄 ・ 60%
冨田酒造
(滋賀県)
4,180
(1.8L)
酒の中島屋、森正商店、オオタケ
燗:僅かに黄緑色の酒色。香ばしい穀物の香りと僅かに緑を思わせる香りがある。飴を連想させる程よい甘味と温かみのある酸味、強い旨味を感じる。燗冷ましが旨い、中華が食べたくなる。ずっと飲み続けられるという意見も。 10

純米吟醸 神の穂
三重県産神の穂 ・ 55%
後藤酒造場
(三重県)
3,190
(1.8L)
オオタケ
燗:薄い黄緑色の酒色。しっかりした甘味があり、旨味も強い。苦味を中心とするコクは少なく、軽い飲み口できれいにキレていく。穀物感がありおでんの汁とよく合うという意見も。 1
會津宮泉
酵母無添加 純米生酛 2020出荷
福島県産夢の香 ・ 60%
宮泉銘醸
(福島県)
3,520
(1.8L)
調査中
燗:僅かに黄緑色の酒色。少し甘めながらしっかり辛味もあり楽しませてくれる。燗より冷やした方が良い、抜栓後暫くたってから試したいという意見も。 9
竹葉
純米 ひやおろし 2022出荷
能登産山田錦 ・ 55%
数馬酒造
(石川県)
3,520
(1.8L)
吉田屋
燗:僅かに黄金色の酒色。香りの低いバランスの良い辛口。軽めながらじんわりとした旨味と苦味でしっかりと飲みごたえを形づくる。最後はすっきりキレていく。 8
若駒
かねたまる 木桶仕込 純米大吟醸 槽搾り 無濾過生原酒
とちぎの星 ・ 50%
若駒酒造
(栃木県)
5,610
(1.8L)
知多繁、森正商店
燗:艶のある薄い黄金色の酒色。綿菓子のようなふくよかで甘い香りがある。甘味とオレンジを連想させる酸味があり、辛口でスッキリしている。平坦でやや淋しいといういう意見も。 2
早瀬浦
純米酒 新酒槽搾り
酒造好適米 ・ 55%
三宅彦右衛門酒造
(福井県)
3,080
(1.8L)
サケハウス 燗:ほぼ透明の酒色。香ばしい穀物の香り、微かに稲の香りがある。甘味、酸味はバランスをとりながらも少なく、すっきりした辛口で、きれいにキレていく。やや味が薄い、燗向きではないという意見も。 5
池月
本醸造
国産米 ・ 60%
鳥屋酒造
(石川県)
2,600
(1.8L)
ごとう屋 燗:薄い黄金色の酒色。シナモンやクローブの香りがありしっかりした熟成感を感じる。甘味、酸味のバランスがよく、コクのあるきれいな旨味を感じさせながら消えていく。 4
北島
生酛 純米 無濾過生原酒
播州愛山 ・ 70%
北島酒造
(滋賀県)
3,300
(1.8L)
富屋酒店、 オオタケ、 酒正 燗:僅かに黄金色の酒色。微かに発泡感がある。ふくよかな香りや木の香りがある。酸味もあるが 綿菓子のような甘味とバランスを取る。するっと口の中に入り口内で旨味がさく裂。熱燗が良いという意見も。 6
萩乃露
特別純米 芳弥 生酛2020
国産米 ・ 60%
福井弥平商店
(滋賀県)
3,520
(1.8L)
酒泉洞堀一、知多繁、名槌屋 燗:やや黄金色の酒色。しっかりした熟成感がある。低い甘味ときれいな酸味の辛口で強い旨味を感じる。後半はしっかりした飲みごたえを感じさせながらすっきりキレていく。燗映えが凄いという意見も。 7
竹雀
生酛純米にごり酒 2019BY
岐阜県池田町産山田錦 ・ 70%
大塚酒造
(岐阜県)
3,630
(1.8L)
酒のさいとう、酒の中島屋、オオタケ ほか 燗:少し黄金色がかり僅かににごる。熟成感を感じる。甘味、酸味はほどよく辛口で最後は少し渋味を感じさせながらすっきりキレていく。旨味のかたまり。 3

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

燗酒お楽しみいただけたでしょうか。
お酒を冷やして飲んだときには、苦みが強調される一方で甘味や旨味は抑えられる。そんなことは知っていても忙しい日常の中ではどうしても常温で飲むことが多くなります。
今回改めて常温のお酒と燗酒で飲み比べてみると、穀物の香ばしい香りや米のふくよかな旨味が強調され燗酒の何とおいしいことか。随分毎日損をしているような気分になった次第です。
特に燗酒の温度が少しずつ下がっていくとき、くっきりした姿が淡く滲んでいくところ。こんなところに燗酒の醍醐味があると知ってはいるのですが、なかなか難しいもの。この数か月「食事」というより「食餌」を続けてきた私には何とも贅沢な一日となりました。
さて、毎年は鼻水をすすりながらお邪魔する愛西市 青木酒造さんの蔵開放も今年は暖かさに恵まれて終了。あとは春までまっしぐらの時期となりました。静かな部屋で落ち着いてじっくり盃を傾けるのも良いのですが、青空の下、あちこちの蔵で行われる蔵開放で沢山の酒党とともに蔵自慢のお酒を飲み比べることも一興です。もし、まだ参加されたことのない方がいれば、是非一度参加されることをお勧めします。そんな時見かけたらお声がけくださいね。
さて来月も、どんなお酒が登場するか。お楽しみに。(T)

 

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