
仕込み中の醪のサンプル。

同上中身。

仕込みタンク。冷却装置が設置されている吟醸用のタンク。

大きなタンクは、非吟醸用のタンク。
これも冷却装置付きである。

搾り機は、一般的なヤブタ式。

ヤブタの袋が干されていた。

袋の目はもっと粗いものと思っていたが、意外に緻密なものだった。

見学終了者には、蔵見学記念のおみやげが用意されていた。

英勲のしぼりたて生原酒。
−蔵見学を終えての感想−
蔵に着いた時は、金賞受賞連続14回が象徴するような、卓越した安定感のある造りを行なっている蔵でありながら、その一方、建物の外観は鉄筋コンクリート建物であり、何か違和感を感じた。
造りの現場に入ってみて、その疑問が解消した。造りの工程は手造りと考えて良い、機械は導入されているが、手造りを補助するための機械である。
鉄筋の高層ビルも、工程の流れを考えて設計されており、平屋の木造の蔵より作業性が高いと感じた。
一番感じたことは、室内が綺麗なことである。清掃が隅々まで行われているのは、コンクリートの床の掃除の容易さが大きく寄与していると考えられる。
完全を常時再現する職人の拘りと機械の活用と作業性の良い環境が、毎年の金賞受賞酒を造る現場を実現していることが理解できた。
齊藤酒造の蔵見学を終えて、昼食会場の魚三楼に向った。途中の蔵開放を楽しみながら、朝来た道を駅の方向に戻る。
曇ったり、急に雨が降ったり定まらぬ春時雨の中を歩く。