
酒母用の道具だろうか。

泡笠というのは、仕込み樽から泡が吹きこぼれるのを防ぐために、樽の上に載せる道具。

今はアルミ製だが昔は木製の暖気樽。

槽だろうか。

香房にもあった槽。

月桂冠の歴史が詰まっている資料が数多く展示されている。

大倉記念館は、道具資料が多くあり、ゆっくり見て回れば、勉強になる場所だが相当の時間を割り振らなければならない場所だ。
最後は、試飲コーナーで蔵見学記念限定酒3酒を試飲。

以下、印象は筆者個人の嗜好によるものである。
・レトロボトル吟醸酒

1970年代の酒の味わいを復元した酒。古酒ではなく新しく醸した酒である。
甘味 ・酸味辛味が続く、後半の押しが強い。齊藤酒造のしぼりたてと似た印象。
・玉の泉 大吟醸生貯蔵酒

大吟醸だが含み香に熟味を感じる。酸の厚みがある。
・プラムワイン

甘酸っぱくフルーティ、含み香もフルーティ。
後半底に渋味・苦味があり味を締めている、大人の味だ。
名前はプラムワインだが、プラムを使っているのではなくて梅を使っているとのこと。
かなり赤い色をしているが、赤キャベツの色素を使用しているとの事だった。
梅酒に似た世界だが、含み香に特色がある。
見学を終えて、月桂冠大倉記念館は、月桂冠の伝統と力強さを感じさせた。
見学できるところは、現在の主力工場ではないが、日本酒の歴史を勉強するには行くべきところだ。
月桂冠大倉記念館公式ホームページ。
http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/museum/
大倉記念館の見学を終えて、有名な酒屋油長に向かう。
油長は、大手筋商店街の中にあるため再び戻ることになる。