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日本酒の会 sake nagoya 「静岡蔵見学」の報告Part2

日程 2005年11月13日(日)
酒蔵 花の舞酒造(静岡県浜松市宮口632)


酒蔵見学2日目、前夜、まぐろのカブト焼きを肴に平均約4合の酒をたいらげた11人は、花の舞酒造さんに行く前に昼食に寄った。

浜松といえば、ウナギである。多くのメンバーはまだ酔いが残り、「できたらお茶づけでも‥」という願いも空しく、うな重。しかも定食しかなかった。でも、さすが日本酒の会、うなぎの肝焼きに冷酒にというつわものもいた。
飲みたい。注文を冷酒に変更しようか悩んでいるところに悪魔のお誘い。「一杯どうですか」「酒の顔を見たくもないから」とウソをついてしまった。
小役人こと私は、いつもなら酒を断ることはない。朝からでも大歓迎だ。でも昨日I氏からレポートの作成を命じられていたのだ。


飲みたかった・・・

ほろりとくずれるウナギ
文句なくうまい

珍しいうなぎの刺身


さて、昼食を済ませたあとI氏から「あの山の麓に蔵がある」という方針が、根拠について説明はなかったが力強く示された。車は北に向かった。

お邪魔する花の舞酒造さんは、7月の定例会で、一番となった銘柄を作っている酒蔵である。幹事のI氏は今回静岡方面に行くということで東京、日本橋の高島屋まで出向き、営業部主任の長野さんに「名古屋で商売をするのなら‥」と話し、この企画を実現させたのだ。

花の舞酒造は、元治元年(1864年)創業である。酒造りのコンセプトは、「家庭の食卓にいつもあり、誰にでも美味しく飲める酒を目指している」とのこと。南アルプスは赤石山系に発する軟水を使い、地元の山田錦を柱に静岡県産の米にこだわった酒造りを行っている。更には近年、従来の杜氏制度が営農形態の変化の中で存続の危機に立つ中、いち早く社内で杜氏を育て全国新酒鑑評会でも高い評価を受けている。
どこのものでもネットでお取り寄せができる昨今、日本一の米を東条から取り寄せ、日本一の水を取り寄せ、冷蔵庫で作れば美味いものができるのかもしれない。でも地元や農家の人との繋がりを大切にしたい。地域の活性化や地域での子育てに熱心な小役人は、この手の話には弱い。

さて、花の舞酒造である。
I氏の「あの山の麓に蔵がある」の声で山に向かうと既に道には背広の紳士が立っていた。花の舞酒造の長野武さんだった。蔵はもう作りに入っており新酒もできているとのことだ。今回は、純米、本醸造の工程を中心に説明いただけるとのこと、早速精米所に案内される。

この町は秋葉道の宿場町で庚申寺の門前町
でもある。蔵は寺の門前に1864年から佇む。
軒に下げ一週間。中はまだ緑色だった。
 
精米所の前には、静岡県産米が積まれていた。一つの袋が開いていた。「これを磨くのですか」誰かが聞いた。花の舞では、この精米機でシーズン中は24時間精米を行う。大吟醸の場合、4〜5日かけて米を磨くこともあるという。
「その米は山田錦です」そうかこれが山田錦か。言われてみれば確かに胴の部分がふっくらしている。小役人は長野さんの目を盗み、一粒味見をしてみた。美味い。米の旨味が噛みしめるほど出てくる。ああ、またウソをついてしまった。
巨大な精米機が並ぶ
通常はこの機械で洗米しエアシューターで
蒸し工程へ

 
米は精米のあと失われた水分を空気中から再吸収させ、洗米し蒸しの工程へと向かう。
このあと、外にある水道に案内された。何これ。
「エーと、これが仕込み水です。硬度4の軟水で三本の井戸から汲み上げています。通年19℃ぐらいで、コーヒー用に遠くから汲みにくる方もいらっしゃいます。」小役人も早速飲んでみた。味のわからん小役人だが、谷川の水の味がしたように思う。


酒には50倍の水が必要となる

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