「蔵は昭和34年の伊勢湾台風で、海水に漬かりました。食べものを扱う場所ですので消毒が必要なのですが、蔵の酵母を殺してはいけないということで、内側全体に石灰を塗り消毒しました。」
タンクの並ぶ、醸造場は独特の枯れた雰囲気である。書斎派は、麹が柱に付着し白くなっているのかと感心していたのだが大間違いである。
タンクの並んだ奥に空調の効く小さなスペースがある。ここが、蔵に数々の栄誉をもたらした。この吟醸酒を作るスペースで、夢山水の大吟、山田の純米大吟などが仕込まれていた。早速試飲させていただく。きれいな酒である。その後、本醸造(醸造中なのでまだ純米)を試飲させていただき最初の直営販売所に戻った。
そこには、この季節しか味わえない純米しぼりたて(ひだほまれ)、同(にごり)。山田大吟(BY16)、夢山水大吟(BY16)が並んでいた。
きれいな酒を心がけているという幹子杜氏の言葉どおり、
いずれもやさしくきれいで丁寧に作られたフレッシュなお酒であった。
毎日、名古屋城のお堀脇を通るのだが、桜の幹から樹液が溢れだしているのを見た。まだ、寒さが厳しい2月。しかし、春は一歩一歩近付いて来ている。
さて、今年の日本酒の会のお花見は4月2日。すがすがしく、フレッシュな初夢桜、是非春の晴れた空のもと、飲んでみたい酒である。
報告:T