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日本酒の会 sake nagoya 「定例会」の報告

日時:2013年9月20日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:「磐城寿」
参加者:51名

 

「磐城壽」鈴木大介氏と共に辿る、福島県双葉郡浪江町と酒蔵をめぐる現状。
2013年7月9日 by 山中酒の店 井上勝利 氏

 

今回のお酒(順不同)
銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
把握する
銘柄取扱店舗
参加者のコメント
一生幸福
限定大吟醸 雫原酒
山田錦 ・ 35%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
8,400
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁
ほぼ透明な酒色。メロンのような華やかな香りがある。冷酒でも甘味はたっぷりだが、酸味もバランスよく配されスッキリしている。きれいだが旨味もしっかり。後半は辛味を感じさせ最後は少しの苦味を残し消えていく。 10
磐城寿
純米大吟醸 山廃仕込 23BY
雄町 ・ 45%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
5,250
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁
ごく薄い黄金色の酒色。香りは穏やか。優しい甘味がありバランスよく酸味が配される。さっぱりした味わいでスッキリしており、最後は淡く切れていく。 12
磐城寿
標葉(しねは)にごり 純米吟醸
夢の香 ・ 55%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
1,890
(720ml)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁
クリーミーになるほどきれいに米の粒が擂られた微発泡の濁り酒。少しメロンや木のような香りがある。甘味、酸味とも強く甘酸っぱく濃厚。飲むより食べる感じ。 1
磐城寿
純米吟醸酒
夢の香 ・ 55%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
2,730
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁
ごく薄い黄金色の酒色。穏やかな香りがある。冷酒ではやや甘味が強いが酸味もありフレッシュな印象。旨味は少なめで最後は辛味を伴い切れていく。 8
一生幸福
純米吟醸
出羽燦々 ・ 50%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
3,150
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁
ごく薄い黄金色の酒色。メロンのような香りやチョコのような甘い香りがある。優しい甘味と裏打ちする酸味があるが、アルコール感が強く辛い。最後は少し苦味を残して切れていく。 9
磐城寿
純米生酒
出羽燦々 ・65%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
2,520
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁 ごく薄い黄金色の酒色。マスカットのような香りがあるが低調。冷酒でも酸味が弱いため、強い甘味を感じる。アルコール感が表に感じられややまとまりが悪いかも。最後は辛味や渋味が感じられスッパリ切れる。 3
磐城寿
限定純米生原酒「空水土(そらみずつち)」 (参考出品)
福島山田錦 ・ 63%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
-
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁 ごく薄い黄金色の酒色。甘い香りと木のような香りがある。冷酒でも濃厚な甘味や旨味があるが、先ず強いアルコール感が感じられる。綺麗な酸味が味を引き締め切れもよい。 4
磐城寿
純米酒
出羽燦々 ・ 65%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
2,520
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁 ごく薄い黄金色の酒色。甘い香りとマスカットのような香りがある。冷酒では最初に上質な甘味が感じられそれを酸味が追いかけ最後に苦味が引き締める。キリッとした印象でバランスが良い。 2
磐城寿
親父の小言 純米酒
出羽の里 ・ 65%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
2,730
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁 ごく薄い黄金色の酒色。少しミルキーな香りが低調だが感じられる。冷酒では甘味もあるが、辛味が表に表れる。やや雑味感はあるが、スッキリしたシャープさが持ち味。最後はスッパリ切れる。 6
磐城寿
純米大吟醸 山廃仕込 23BY(参考出品)
山田錦 ・45%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
-
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁 ごく薄い黄金色の酒色。香りは穏やか。冷酒では甘味が少ないため、やや酸味が表に表れる。辛味とともにボリューム感のある旨味が口に広がり、最後にコクを感じる。 11
磐城寿
特別純米酒
電子あきたこまち ・58%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
2,730
(1.8L)
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁 ごく薄い黄金色の酒色。メロンのような香りがある。甘味、酸味のバランスはよいが、旨味が少なくやや平板。少し雑味感もあり、最後は渋味を感じさせ引いていく。 7
磐城寿
山廃純米原酒 赤ラベル(参考出品)
出羽の里 ・ 65%
鈴木酒造店 長井蔵
(山形県)
-
(1.8L))
酒正、オオタケ、ごとう屋、知多繁 ごく薄い黄金色の酒色。べっ甲飴のような甘い香りと木のような香りがある。冷酒では甘味と酸味、しっかりした旨味があり、アルコール感も強い。後半は苦味が感じられ味を引き締める。 5

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

磐城壽の会、お楽しみいただけたでしょうか。
先ず最初に先の震災で亡くなられた方に哀悼の意を表するとともに、今も仮設住宅に避難されるなど震災の影響で苦しんでいる方に想いを馳せたいと思います。また、山形県から遠路、定例会にご出席いただいた鈴木荘司様に感謝し、幾多の苦しみと悲しみを経て醸された今回のお酒をいただけることを大切にしたいと思います。
磐城壽の鈴木酒造店様は福島県浪江町請戸、福島第一発電所から7キロの地点です。津波で壊滅的な被害を受けた上、現在も避難指示区域に指定されている場所です。様々な人の支援を受け、造りを山形県長井市に移し、二造りを終えたところとのことでした。長井市に造りを移し、水は硬水系から軟水系に、仕込み時期の気候は雪のない気候から雪の多い内陸部の気候に一変したとのこと。しかし、自分にはラベルに羅針盤があしらわれていることから分かるように何かスッキリした海の男を感じさせる酒質であるような気がしました。私たちとしては今後も末永く東北の震災を忘れず、様々な立場で東北を支援していきたいと思います。

さて、10月1日は日本酒の日。酒販店さんでは「ひやおろし」の文字をよく見かけるようになりました。そこで次回テーマは「ひやおろし」。是非ご期待ください。(T)



今月のテーマは「磐城寿」。鈴木酒造店 長井蔵の鈴木荘司さんがゲストです。


肴は福島の「「いかにんじん」です。


一蔵での飲み比べ、久しぶりですね。


山形の「いも煮」です。


鈴木さん、それぞれのテーブルで参加者と交流です。


かのうさんの絶品さんま。一人一匹ありました。


皆さん、いい笑顔してますね。磐城寿、応援したいです。


シメは、福島の「けんちんうどん」です。かのうさん、酒に合わせた肴をありがとう!


大阪の山中酒の店で特別に入手した平盃がお土産です。来月も楽しみにしています。

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